嫌な出来事
クリスマス休暇が終わり、月曜日から息子は登校・・・だったはずなのに、いきなり休校。理由は半分のスクールバスに対するvandalismすなわち 『破壊行為』があったから???!!!。休暇の最後の日は「明日から日常になんて戻れないよ〜」なんて冗談で言ってたけど、ほんとに戻れないとなると全然別の話。そして、じわっと嫌な感じ、がしていました。
その後、夕方に学校(学区)からメールで連絡が来ました。
バス事件の詳細は、タイヤのパンクさせられてたりとか窓が壊されていたとかだったらしく、バスに備え付けてある消化器が破壊行為に使われて、そのスプレーでもってあちこちに落書きがされていたとか。全て修理して明日は通常通りに学校があるということで、ひとまずヨカッタかな、とは思ったのでしたが、そのメールに記載されていてたある情報で、すごく嫌な気持ちになりました。
落書きの一部にswastika、ナチスのあのシンボルがあったということなのです。
留学先の大学院でKKKの集会のチラシが貼ってあるのを見た事もあるし、私自身も通っていた大学の白人の学生や、モールですれ違ったおじいさんにアジア人 に対する蔑称を吐き捨てるように言われたことはあります。とは言え、私自身がこれまでの人生で留学前も留学後も実際に自分の人種や民族のために本当に辛い経験 をした、ということはなかったということもあり、まあ、ここはアメリカだし、私は所詮外国人だから、ということで、なんちゅうか、流してきたというかあきらめてきたというか。
私には「帰る国」があるわけですし、それがあくまで私自身に向けられる悪意であるならば、身に危険が及ぶとか実害を被るといったことない限りは、そんな奴らは相手にしなけりゃいいから、と思ってやり過ごしてきました。
でも、自分の子供が乗るスクールバスに破壊行為がなされて、そこにナチスのシンボルの落書きがあったとなると、なかなかそうばかりは思えません。今住んでいる町に越 してきてから、私たち自身は良い人たちに恵まれてきたので、そういう悪意やそれに基づく言動について噂を聞いたことはあっても、今まで本当に実感したことはありませんでした。
でも、やっぱり、あるんですね。いるんですね。
メールを読んでいる私の横からメールを覗き見た息子がswastikaって何?と聞くので、私なりに考えて説明しました。ショックと不安を感じた様子を見せた息子のそれがどれほどのものかは分からないけれど、学校でもおそらくちゃんとフォローしてくれると思うので、心配はしていません。ただ、どこを どうひっくり返しても日本人で、どこをどうひっくり返してもこの国ではよそ者である自分たちには決して理解できない、いろんな思いや経験を息子はしてゆくのだろうなと思うにつけ、たくましくなれよぉ、と願うばかりの、母であります。
そして願わくば、今回のことで自分が感じたショックや不安や悲しさが、自分とは一見違う他者に対する理解や寛容や愛をはぐくむリソースになってくれれば良いのだけど、などとも思ったりするのでした。

