「ママ、失敗していいんだよ。」
さて、私は明日、「初釜」というものに参加するのです。
初釜は新年最初に行う、新年をお祝いするお茶会で、濃茶、薄茶、懐石をいただくフルコース(?)のお茶会です。様々なお茶会の中でも最もフォーマル度が高いものの一つと言えると思います。
で、これは着物で出席、というのがほとんどマストです。
そして普段のお茶会よりは、フォーマル度の高い華やかさのある着物を着ることになっていて・・・
困った。
私は着物を一人で着るということ自体はできるのですが、そんなに上手に着れないし、ましてや、そういうフォーマル感のある着物を今までに一人で着たことがないのです。
とにかく、実家から持って来た中で「なんとなくフォーマル」感のある着物や帯を物色し、
「これは何だ??訪問着か?付け下げか??」
「・・・この、花、何だ??(夫を呼んで)ね〜〜、この花、何の花に見える〜〜???」(お茶は季節感が大事なので、季節はずれの模様の着物はよろしくない・・・)
てなところから始まって、とりあえず、今まで身につけたことのない「なんとなくフォーマル」感のある着物と帯をピックアップし、試着。
最近、ずっと着物をきていなかったせいもあり、
「あれ、なんでこの帯、こんなに短いんだ?」「あ、ここを長くとりすぎたのね」
「あれ、なんでここ、こんなにだぼついちゃうの??」
「あれ、こっちをひっぱると、こっちが曲がっちゃうよ〜」
みたいなことを繰り返し。ぐったり。
思わず
「あ〜〜ん、だめだ〜〜、できないよ〜。 どうしよ〜〜(泣)」
と弱音をはいた私。
と、ここまでは前置きで、以下、本題です。
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そんな私の様子を興味深げにじっとだまって見ていた息子が、ここで口を開いたのです。そして
「ママ、ママがいつもぼくに言っているこというよ。
失敗していいんだよ。失敗をいっぱいして、上手になるんだよ。そうでしょ?」
と、すま〜〜した顔で言うのです。あ、本人、おおまじめ。
私はちょっと「・・・おや、まあ(驚)。ププっ(笑)。」って心の中で思いながらも
「そのとおりだね。ありがとう」と答えました。息子はやっぱりすましてました(あ、おおまじめに。ぷぷ。)。
みっつのこと、感じました。
ひとつは、「その通りですね」ってことです。息子に対しては、もっともらしいこというくせに、自分に対してとなると、忘れちゃう。いっぱい失敗してこそ、上手くなるんだよね・・
ふたつめには、「あれ、この子、ちゃんと私が言ったこと、聞いてたんだ」ってこと。
私が「失敗していいんだよ・・・」というような言葉を息子にかけるときは、息子が何かしていてうまくいかなくて、イライラしたり落ち込んだりしている時。そのせいか、息子は私の言葉に耳を傾けるというよりは、「ゔあ〜〜、そんなことないも〜〜ん、ぼく、だめだゔぉ〜〜ん。ママは黙っててよ〜〜。うぎゃあ〜〜」みたいな反応をすることが多くて、どうしたもんかねえ、って思うことがよくあったのです。
でも、ちゃんと、聞いてたのね。そして覚えてたのね。そっか〜・・・そうは見えなかったけど、息子の中では、外から見ただけでは分からないいろんなことが起こっていたんだな〜・・・・って思って、なんか、母親としての自分も、息子も、ちゃんと信じてなかったんだな〜、って感じました。息子よ、ごめんよ。
みっつめは、こうやって息子自身が私に説教(笑)することによって、「失敗してもいい。いっぱい失敗して、できるようになっていくんだ」ってことを、自分のものにしてくれたのかもしれないな、という期待。
教員をしていたので分かるのですが、人に何かを伝えたり教えることによって、そのことが自分の中にあらためて根付くことって、あるんですよね。
キモノ騒動でばたばたした金曜の夜ですが、こんな「拾い物」もありました^^
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・・・相変わらず、なかなかうまく着れないんだけどね・・・

