Life begins at the end of you comfort zone.--by Neale Donald Walch 人生はあなたにとっての快適地帯の終わりから始まる。
2年ほど前まで大学の教員をしていたのですが、当時教えていた学生の多くがまだ大学生です。私が勤めていた大学の学部の学科では、2月のはじめに卒論の発表会があってその最終日に「追いコン」をするというのが恒例でした。3年生が中心となった下級生が卒業して行く4年生を送る、というコンパです。学科の教員も招かれるのですが、その年その年で色々と趣向をこらしていて楽しいものでした。
そういった趣向の中でよくあったのが、すでに卒業している先輩(と言っても大抵1〜3年上、という程度ですが)からのこれから卒業する後輩(=現・4年生)に向けてのビデオレターを会場に流すというもの。ちょっと大人びた懐かしい顔がスクリーンに登場すると、「おお〜」という感じで、会場が盛り上がるのが常でした。
大学教員の仕事を辞めてほぼ2年になりますが、昨年に続いて、今年も「卒業生にビデオレターをお願いします」と頼まれました。確かに、もう辞めちゃった先生がいきなり追いコンにビデオレターで登場したら、「おおおおおお〜〜〜」って感じで盛り上がるんだと思います。私を知らない1、2年生は「この人誰??」って感じだと思いますが、それもまたネタというか、楽しいですよね。
それで、ふうむ、どんなメッセージにしたらいいのかな、とぼんやり考えていたところ、空港で目にしたのがこのメッセージの入ったマグネット。
Life begins at the end of your comfort zone.
直訳すれば、「人生はあなたにとっての快適地帯の終わりから始まる。」
という感じ。つまり自分にとって「ぬくぬくした」「あたたかい」「気持ちよい」場所から踏み出てこそ、本当の人生が始まる、ってことでしょうか。
慣れ親しんだ学び舎から巣立ち、学生という、守られたぬくぬくとした気持ちよい立場を離れて、いろんな楽しいこともあるけどいろんな厳しいことが待っている「社会」という場所にこれから出てゆく彼らに送るにふさわしい言葉だな、と感じました。
そして、the end of you comfort zone(快適地帯の終わり)は実は私たち生活の中の色んなところにあるんだと思います。
それは人生の岐路に立った時の大きな決断である場合もあると思いますが、そいうことに限らない、もっとささいなでも本人にとっては大きなこと、とでも言うのでしょうか。
いつもなら、ふつうなら、こんなことしないけど、言わないけど・・・だって面倒くさいし、恥ずかしいし、コワいし、しない方が楽だし・・・でも、ちょっとだけトライしてみようかな・・・
たとえば、今までなら絶対嫌だったけど、よし、この夏はビキニを着てみよう!とか。
たとえばいつもの自分なら絶対飛行機で隣り合った人に話しかけたりしないけど、話かけてみよう!とか。
たとえば、夫や妻に対してずっと言いたかったけど言えなかったことを言ってみよう!とか。
たとえば、ずっとやってみたかったけどコワかったスキューバダイビングに挑戦してみよう!とか。
たとえばいつもは会釈する程度の近所の人に元気にあいさつしてみよう!とか。
それは、もう、人によっていろ〜〜なことがthe end of your comfort zoneになり得ると思います。
そしてそこから一歩踏み出るか否か、そのcomfort zoneすなわち自分にとって楽で快適な場所から一歩踏み出るか否か、あるいはそういうことの積み重ねによって、人生の質とでもいうのでしょうか、そういうことが変わってくるように思うのです。
今日のあなたが立っているthe end of comfort zoneはどんな場所でしょうか?

