私と英語ーtuque

Tuque(トゥーク)って知ってますか?
辞書で調べたら「毛糸の筒型の帽子」。スキー帽のようなものを指すらしいのです。

でも、アメリカでは、スキー帽(のような帽子)のことは、普通hat(ハット)って言うんですよ。

だけど、hatって「ふちのある帽子」じゃないの???という疑問がなんとなくずっとあったんですよね。・・・だって「ふちのない帽子」はcap(キャップ)じゃなかったっけ?でもスキー帽のことをcapって言うのって聞いたことないし・・・

で、ちょうどアメリカ人とカナダ人の仲間が同席している席で、スキー帽のようなものをかぶっていた仲間がいたので、「これ、何?cap?」って聞いてみました。そうしたら、みな異口同音にcapじゃないよ!教えてくれました。

はいはい、capじゃないのね。いや、そりゃ、なんかへんだなとは思ったけどさ...でも帽子と言えばhatとcapしか知らないしさ〜・・・

で、アメリカ人の仲間はhatだよ、hat だよって、きっぱり断言してくれました。で、カナダ人の仲間もhatだよって、言う人がいたんですけど、別のカナダ人の仲間はそれはhatじゃないtuqueだよ〜って、断言!するわけです。その言い方が面白くて、雪が降って寒い日にput your hat on なんて言わないよ。絶対にput your tuque onって言うよ!って教えてくれたのです。

そんな会話をしていたら、さきほどhatだよ、hatだよ、って教えてくれたアメリカ人の仲間とか、そのあと会話に加わったアメリカ人の仲間が

一体全体tuqueって何さ????みたいな疑問を、全員が口にしたんですよ。
そ〜んなわっけわかんない言葉、聞いたことないよ!みたいに(笑)。

で、スペルは何さ、みたいな話になって、やんや、やんや(笑、笑)。と、そこで同席していたフレンチ・カナディアン(カナダのフランス語圏出身)の仲間が「それはもともとフランス語からきてるから、スペルは・・・」などと、話が盛り上がる、盛り上がる。

そしてこれは本筋ではないのですが、やっぱりtuqueっていえば「ぽんぽん」がないと、tuqueって感じがしないよね〜、とか言うカナダ人の仲間も現れたりして・・・(別になくてもtuqueはtuqueです。あくまでその人個人のフィーリング。笑)

それで私、すっごく面白いな〜と思いました。この盛り上がり方(笑)も面白いけど、帽子の呼び方ひとつが文化を表している事がやっぱりすごく面白いなって。そこにいたアメリカ人の仲間全員が「そんな言葉聞いたことないよ!!」って口をそろえて言っていることとかも、やっぱり面白い。

同じ英語圏、おまけに北米大陸だけど、カナダはフランス語の影響が身近にあるから、ということもあって、アメリカには全然存在しない言葉が英語になっている、ということなのかな?とか、カナダでは冬に暖をとるための帽子がより重要なので、そのアイテムを表現する語彙がアメリかと比べて豊富なのかな?とか(日本語でお米や雨を表現する語彙が豊富だというのと同じように)考えると、すごく面白い。(私は正確なことを知っているわけではなく、専門的な説明がちゃんとあると思うのですが、ま、それはさておき・・・)

個人的には、いやあ、スキー帽にhatって、しっくりこないんですけど・・・って感じなのでtuqueを採用したいですが、アメリカでは見事に通じないようなので、hatって言い続けることにはしたんですが。

でもスキー帽のことをhatと言う度に、私の「英語学習者」としてのアタマのなかには「hat=ふちのある帽子」という辞書の定義が浮かんで、夏にかぶるひらひらのふちのある帽子の絵が浮かんじゃうんですよね。

そして「な〜んか、ちがくない????」っていう感覚を持ち続けつつも、いや、これは私の勝手な感覚だからと自分に言い聞かせて(実際まさしくそうなんだけど。笑)、スキー帽のことをハ・・・ハット?みたいな感じでいつも自信なさげに発音しております。