人との出会いは不思議で美しい
先日、アメリカの大学院時代の日本人の友人が会いにきてくれました。
NYヤンキーズの試合のNYで観戦する!!という、ご主人の長年の夢を果たすべく、NYまで来たのです。でも、その彼女は「でも私の目的は和泉さんに会うことだから」とずっと前から言ってくれてました。同じ年頃の子供達を引き合わせたら楽しいよね!というのももちろんあったんだけど・・・
彼女と私、実は1年くらいしか大学院在籍期間がかぶってません。おまけに学部も違いました。だから、一度だけ自宅で鍋パーティか何かをしたときに招いてくれたことがありましたが、あとは廊下やちょっとしたセミナーですれ違う時に立ち話をした程度。20年ぶりの再会〜〜〜!!!と盛り上がりビッグ・ハグするも、いや、実はさ、私たちって、ちゃんと話したことって、一度もないよね?(笑)というのは同意するところでした。
私が、あのぉ、大学院って何するんすか?まだ右も左もよく分かりません・・・というころに彼女は口頭試問を堂々と終えてご卒業(その口頭試問は公開だったので、見に行って、んにゃあ、すげえなあ、と思ってひたすらただソンケーした)、そのあと、アジアでアメリカで日本でばりばりと仕事をしてきいる(というのもウワサで聞いていただけなんだけど)彼女は、私にとって、ずっと、雲の上の人、とは言わないまでも、「なんか(イメージ通り、やっぱり)すげえなあ」という感じの女性でした(それは今も変わらないのですが)。
で、実際は少ししか話したことないけど、その素敵さと気さくさは十分に感じていたし、なんてったって同じ大学の大学院出身の日本人女子同士(おまけに同級生)で 共通の友人もいるし、SNSやらのご縁もあり、せっかくNYに来るから遊びにきてくれるということで、あら、ぜひぜひ〜〜、と私は家族を巻き込み(とくに お料理係に私から任命された夫を。笑)大歓迎モード。
でも今回の段取りについて互いに連絡を取り合う中で彼女が「私がNYに行く目的は和泉さんに会うことだから」と言ってくれていたのが、どういうことか実はよく分かっていなかっていませんでした(笑)。
そして、お互い小学生の子供がいるのでそっちのこともしつつで再会の時間だったので、シングル女性同士のように、とまではいかなかったかもしれないけど、隙間隙間で、そして最後の夜には夜更かしして、いっぱい、いっぱい、まさに「語り合う」というしか言い様がないほど、色んなことを語り合いました。
猛暑警報が出ている日に「日本人ってクレージーだと思われるよ」と言いつつ、(ほとんど意地か?笑)滝の様な汗をかきながら二家族みんなでBBQしたの も、みんなでショッピングモールに行って一緒に回転木馬に乗ったのも、プールで一緒に子供達と子供みたいに遊んだのも、みんなみんな楽しかった。彼女のご主人は素晴らしい人だったし、二人のお子さんも良い子たちでうちの息子も 一緒に遊んでとても嬉しそうだったし、ほんと、家族としてもとても良い時間を過ごした。でも、そういうのがすべて「ひょっとして、こっちはついでだった?」(笑)と思えるほど、私にとって彼女と二人で語り合うことができた時間が、嬉しかった。
20年ぶりの再会!!とは言え、てか、実はほとんど話したことないよね、というこのご縁。上述した「すげえなあ」のイメージは特に変わらなかったけど (笑)、でも、誰の人生だってそんな「(端から見れば)すげえなあ」ばっかりじゃなくていっぱい悩んだり苦しんだり時に座礁したり沈没したり(そしてそこ から必死で這い上がったり)するのが当たり前で、それはこの20年間の彼女の人生だってそうだったんだよ、っていうしごく当たり前のことが分かった。そして、ああ、この人は本当に本当に「私に会うために」ここまで来てくれたんだなあ、ということが"分かった"気がした。それは二人で夜更けに話をしている時 に、彼女が何度も「和泉さんに会いたいなあ、って思って、来たんだよ〜」言ってくれたからだけでなく、本当に色んなことを、こんなこと、滅多に人に 言わないよね、っていうようなことも含めて色んなことを語り合う時間の中で、ああ、こういうこと(=「会いに来てくれること」)って、あるんだなあ、と腑に落ちたというか。
それは、別に私に会うため(だけ)にはるばるここまで来てくれたのね、とアタマで理解した、ということではなくて、色々なタイミングや機会が重なって、人生のこの時期にこの場所で私たちが語り合うために、彼女が
まるで何かに導かれるように、私に会いに来てくれたのだな、ということが、お腹で"分かった”、そんな感覚。
「色んな奇跡を体験したけど、ここでこうして話をしてるのも奇跡よね」と私が言うと「奇跡じゃないよ。和泉さんにひき(引き?惹 き?)付けられたんだよ」と言うような感じで返してくれたのですが、こんなこと言ってもらっちゃうと、なんか、嬉しいんですよね。ほんと。
今回、こうして我が家に来てくれたこと、とても大事な意味があった、というようなことを(正確な言葉じゃないけど)彼女は言ってくれたのですが、同様に、私にとっても、そうだったなあ、と感じています。でも、その意味が、果たしてどういうことなのか、実はまだ彼女ほどにはちゃんと言語化できてなくて、このぼんやりとした、でも、確かな感覚を、少しの間、心に沈殿させておこうと思ってます。
人との出会いは不思議で美しい。
今度はいつどこでまたゆっくりとした時間を共有できるのか、分からないけど、いつかまた会える日が、心から楽しみ。そんな再会を果たすことができた夏でした。

