「今も同じ会社で働いているけど、全然違う場所にいる」

全員ではないですが、私のクライアントさんたちは、転職や職場や住む場所を変えることを考えているあるいはその過程にいる、という人の割合がかなり高いと思います。

先日、通算で10回以上の回数を重ねたコーチング・セッションを終了したその方が、私のコーチングを受けてみようと思い立ったのも、当時働いていた会社から別の会社に移ることを考えていたからでした。

1ヶ月に1回、場合によってはもう少し間をあけて、他のクライアントさんたちと比較するとかなりゆっくりとしたペースで、でも定期的に、セッションを続けてきました。

そしてそのクライアントさんは、今もコーチングを開始した当初と同じ会社で働いています。

最後にこれまでの一連のコーチング・セッションを振り返っての締めの感想のようなものを言っていただきましたが、その中で以下のようなこと(録音していたわけではないので、そのままではないですが)をおっしゃっていました。

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コーチングを開始した当初は「お金払うんだから、ちゃんと次の就職させてね」というように思っていた。そして今、あのころと比べて、仕事や職場の状況がすごく変わったというわけではない。相変わらず同じ会社で働いている。でも、コーチングを受けてきて、定期的に、今、何をどう考えているか、ということをコーチの質問に答える形で語ってきてそれを自分自身の耳で聞くことで、マイルストーンを刻むようなことを積み重ねてくる過程を経て、自分の中が変わった。客観的な状況は一見変化がないようだけど、今の自分は、明らかにあのころと違う場所にいる。同じ相変わらず同じ会社で同じ仕事をしているのに、自分の立ち位置が全然違う。コーチングを受けてこなかったら、きっと、今もあのころと同じ場所にいたと思う。
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コーチングを受けたから、ではないですが、そのことがきっかけのひとつとなって或は決断をする何らかのプッシュとなって、職場を変わった人、確かにいます。でも、こういうクライアントさんもいます。

転職や引っ越しなんて考えてもいなかったけど、結果そうなったクライアントさん。転職や引っ越しをしたくてコーチングを受け始めたけど、結果的には、転職も引っ越しもしなかったクライアントさん。両方います。

私は「キャリア・カウンセラー」ではないし、人材派遣会社で働いていうる訳でもないし、ヘッドハンティングをしているわけでもないです。
クライアントさんが転職しても、転職しなくても、引っ越しても、引っ越ししなくても、両方ありなんです。

私にとっては、そしておそらくはクライアントさんにとっても、“そこ”が一番大事なとこじゃ、ないんですよね。

ということは、もちろん分かっていたつもりだったけど、今回このクライアントさんにあらためて上記のような文言で一連のコーチング・セッションをしめくくっていただいて、一番大事なとこ、”そこ”じゃないから、ってことを、あらためて確認したし、学んだし、肝に命じないと、と思った次第。

誰よりも私自身にとってありがたかった・・・そんな最終セッションでした。