正方形症候群(造語)
私の息子はサッカーをしていて、昨年から地元のチームに入っています。昨日、今年初めての試合があって、息子も出場。チームは勝利を納めて喜んで帰ってきた息子と試合の話をしていた時のこと。
息子はデフェンダー(=守りのポジション)とミッドフィルダー(=攻めと守りをつなぐポジション、らしい)の両方で出ました。「自分もゴールを決めたい!」という気持ちがありつつも、攻撃にからむのは守りに比べて得意じゃない息子。
実際、昨日息子はあわやゴール?というプレイをしたのですが、最後でこけてシュート撃てず(笑)。
試合を振り返って「ボクはデフェンスの方が得意なんだけど・・・もにょもにょ」と何やら言っている。
そこで反射的に私のアタマの中に浮かんだのは「(ゴール決めたいんでしょ?)だったら、デフェンスだけじゃなくて、オフェンスもがんばろうね。」というような言葉でした。
と口に出しそうになったところで、先日お話する機会があった某大手商社のNY駐在員でかなり責任のある立場の方がおっしゃっていた言葉を思い出しました。
その方は、NYで様々な文化的民族的バックグランドのある人たちをまとめる立場で、これまで社内でのエラい人として活躍してこられているのですが、そういうダイバーシティ・マネジメントをうまくやっていく秘訣としてこのようなことをおっしゃっていたのです。
「日本にいる感覚だと、弱いところを直して強化して育てる、っていう感じなんだけど、こっちだとそれでは人は全然動いてくれない。もう弱いとこなんか捨てていいや、くらいの気持ちで、長所に注目してあげてそこを伸ばしてあげるようにすると、めちぇめちゃモチベーション高く持ってくれて、すごく働いてくれる。」
あ、あ、あ。
なぜかこの言葉を思い出して、私は気がつきました。
私、息子が自分で「自分はデフェンスが得意」って言っているのに、そこをちゃんと受け止めて認めて褒めてあげる事をしないで、息子が不得意なところに目を向けて話をしてようとしている・・・
そこで「だったら苦手なオフェンスもがんばろうね」ではなくて「そうだよね。今日もデフェンスですごく活躍してたよね〜。得意なデフェンスがこれからもっと得意になるといいね」というようなことを言ってみました(後半、干日本語がヘンなのは、若干無理して言ってみたからかな〜。笑)。
この会話が息子にどんなインパクトを与えたのかは分からないのですが、少なくとも私自身にとってはインパクトがありました。
ああ、また、「正方形症候群」(造語)にはまってた〜。って。
これって、ひょとして昭和の時代(特に高度成長期?)に普通に育った日本人にはよくあることなんでしょうか?(笑)得意なところをどんどん伸ばそう!というよりも、苦手なところを克服して、全部が平均点以上になるようにしよう!というような発想が、反射的に浮かんでしまうのです。
それはまるで、子供を限りなく正方形に近い形の中にはめようとでもしているような・・・・
それぞれ、(少なくても多少は!)いびつな形で、いいはずなのに。
実は私自身にこの「正方形になれ」的な教育風土というのが窮屈だったな、という思いがあるのです。そして、いびつで、いいっしょ!(北海道で育ったから、「いいっしょ!」って感じ。笑)っていうの気風の中で育っていたら、もっと違う可能性も開花したかも・・・なんて思う事もあるんです。
だから、子供にはそういうふうにしないように、しないように、と意識してはいるのですが、サッカーのような一見そういうこととは関係ないような事柄に関して、ぱっと反射的に上記のような言葉が出そうになる。
そして思ったのは、あれ、私、自分に対してもまだそういう観点を持ってる??できてないことや苦手なこと(ばかり)に目を向けて、できていることや得意な事、忘れてる?って。
あなたも、私のように「正方形症候群」(造語。笑)にはまってませんか?

