レゴ×個人コーチング・セッション

今日は「レゴ・シリアス・プレイ・メソッド」(=LEGO Serious Play Method. 以下、LSP)を個人コーチング・セッションに取り入れた場合「どんな感じなのか」ということ、少しだけご紹介したいと思います。ご紹介するのは、実際の日本在住のクライアントさんとのセッションからの例ですが(クライアントさんご自身の許可を得て、記載しています)このセッション、スカイプで行っています。(前もってLSP様のブロックをクライアントさんのご自宅にアメリカから郵送してます。)

LSPを用いたワークショップをグループに対して行うときは、かなりきっちりとフローを決めます。時間もけっこう厳密に決めてそれを守るようにしてます。そうじゃないと、すぐに参加者同士で盛り上がってしまい話に花が咲いて(笑)、結局最後まできちんとできない、そしてワークショップが中途半端になってしまう、という恐れがあるからです^^;; そう、LSPって「語りたくなる」んですよ〜。

一方、LSPを個人コーチングセッションに取り入れるときは、基本のフローや時間配分を決めておくとは言え、ずっとフレキシブルに行います。最初に創ってもらったモデルについて語ることがクライアントさんの中で「響いていない」ようであれば、「じゃあ、○○についてやってみましょうか」などと、あっさり変更しちゃうこともあります^^ もちろん、○○を何にするか、は、クライアントさんの話を聞きながら様子を見ながら、コーチの直感を利用して提案するのですが。

先日、「今の自分」と「ベスト・バージョンの自分」と「自分の強み」それぞれについてのモデルを作ってもらって、それらをレゴ・ブロックで「つなぐ」ということを、あるクライアントさんに試してもらいました。その「つなぐ」カタチを実際に自分の手でもって作り出し、触って目に見える「カタチ」にする、ということには本人が思ってもいなかった(でも、どこかに潜んでいた)ものをあぶりだすとともに、本人に思っている以上のインパクトを本人に与えます。

その「カタチ」について語り、コーチ/ファシリテーターの質問に答えていくうちに「自分はこうやって理想の自分に近づけるんだ、近づきたいんだ」ということが、言語化されるだけでなく「見て」「触れる」ことができるものとして明確になるのです。

ところが・・・そのクライアントさん、「自分の強み」と「ベスト・バージョンの自分」はまるで最初から一体であったかのようにきれいにつながったのですが、「今の自分」と「自分の強み」の間に明らかに空間があるのです。つまりつながってないのです。

ここで私は「どうしてここ、空いてるんでしょうね」とクライアントさんに尋ねました。(ここでコーチ/ファシリテーターはその「空間」を分析したり評価したりはしません。)

クライアントさん曰く「・・・今の自分は、自分の強みを生かしきれてないんだと思う」とのこと。強みを生かすことさえできれば、最高の自分になることはそう難しいことじゃないけれど、その強みを生かせていない、というのです。つまりある特定の性質が“自分の”強みである、という認識が明確になったと同時に、それが“今の自分”には欠けてしまっている、とういことが、浮かび上がってきたのです。

そこで私は、「じゃあ、この空間を埋めるものについて考えてみてください。そして、そのことについて私にお話していただけるようなモデルを作ってください」とお願いしました。

ほんの少しだけ考えた後クライアントさんはためらうことなく手を動かしあっという間に小さなモデルを完成させました。灰色と赤のブロックを使った、どちらかというとシンプルな四角いカタチのモデルです。

「じゃあ、たった今作ったこれについてお話してください」というと、クライアントさん「私、自己管理ができていないんです」と言いました。そしてモデルの中の赤いブロックは「朝日」を表しているとのこと。「もっと早く起きないといけないんです。ちゃんと早く起きないから、仕事も思うほどの量ができないし、あ〜、また寝ちゃった、って自己嫌悪に陥って、自分に自信がなくなって自分の強みも生かせないんです」(一語一句正確に記憶していませんが)というようなことを、おっしゃったのです。

クライアントさんが語った言葉の中にはいろいろなキーワードや思い込みがあるように思えます。そこをまたクライアントさんと一緒に、クライアントさんが「響く」色々な方向に掘っていくことがで可能です。(たとえば、じゃあどうやって早起きしましょうか、という方向もあるし、早起きできない自分はだめだ、という思い込みがあるようにも見えるし・・・)ここからこのセッションが実際にどちらの方向に展開していったかについては、今日は割愛します。

今日のポイントとして、以下のことが“言語化されるだけでなく「見て」「触れる」ことができるものとして明確なカタチ”になった、ということを繰り返しておきたいと思います。すなわち:

自分の強みさえ発揮できれば自分のベストの状態になれるのだいうこと(「ベスト版の自分」と「自分の強み」という二つのモデルはまるで最初から一体であったかのようにスムーズにつながる)。

自分の強みを発揮するために必要な、とてもシンプルなでも重要なピースは早起きであるということ。(=赤いブロック=朝日)そして今の自分にはそのピースが欠けているということ。

LSPを使わなくても、同じ気づきにたどりついたかもしれないし、使わなかったら全然違う気づきがあったかもしれません。

でも、レゴ・ブロックでマジメに遊んでいる(つまりシリアス・プレイ)うちに、ここに来る、って、なかなか驚きじゃないですか?

少なくとも、私は、毎回「へ〜〜〜〜(うわあ、こんなん出てきたよ〜)」って思ってるんですよね。実は。コーチもびっくり、みたいな^^