【アメリカで子育て】「プレイデート」禁止

「プレイデート」(Play-date)という英語、聞いたことありますか?
私はアメリカで大学院生として8年間生活暮らしていました、全然知りませんでした。この言葉を知ったのは、家族でアメリカに住むようになってから、つい最近です。

プレイデートは子供たちが一緒に遊ぶこと、です。

日本では、以前よりも安全ではなくなっているとは言うものの、まだ子供達が外でなんとなく集ってなんとなく一緒に遊ぶ、っていうことが可能ですが、アメリカではムリ。一定年齢に達するまでは、子供だけでいる、ということは違法です。もちろん一人でお留守番とか「初めてのおつかい」なども違法です。

スクールバスも、保護者がバス停に迎えにきていない限りは子供をおろしてはいけないことになっています。

それによっぽど近所じゃない限り歩いてどっか行く、ってないので(うちの周りは田舎ですし)、学校が終わったあとで、「今日、XXちゃんのうちで遊ぼ〜」とか「このあと児童館に行って遊ぼ〜」と子供がなんとなく盛り上がって一緒に遊ぶ、とか、「ない」のです。

あらかじめ親同士でアレンジして、「○月X日△時ごろ、おたくのお子さんをうちに連れてきませんか?□時ごろにピックアップしてね。」みたいなやりとりをメールなどで交わして、はじめて子供同士で放課後遊ぶ、ということが実現するのです。うちの子供(小学校低学年)の年齢だと、もちろん必ずそこには保護者がいなければなりません。

親同士が決めることもあるけど、仲の良い子供同士で「プレイデートしようよ」と決めて親に頼む、ということもある。

ここまで前置き/事情説明(笑)。

先日、うちの息子のクラスメートが、息子に(学校の中で手渡しで)手紙をくれて○月X日に、プレイデートしない?というお誘いがありました。

その子はうちにもプレイデートに招いたことがあるし、つい先日もその子のお宅に同じようにおじゃましたことがあったのですが、両方とも親が主導でアレンジしていたので、まあ、今度は子供が主導でしたいわけね、と私は思っていました。

でも子供同士だけじゃ、話は決まらないんですよね。それで、向うの親御さんから何か言って来るかな、と思って少し待っていたのですが、連絡なし。

約束の日にちも近づいて来るし、息子が言うには「うん、ティム(仮名)は本気でプレイデートするつもりだよ」って言うし、それで、向うの親御さんにメールで尋ねてみたんです。

なんかそちらの息子さんに招かれたみたいなんだけど、ご存知でしたか?お母さんもそういう計画なのかしらん?と。

そうしたら返事が来て、
「がっかりさせちゃうと思いますが」と前置きした上で、そのお友達は確かにお母さんに「プレイデートしたい」とお願いしていたということなのです。ただ、どうも宿題をちゃんとしなかったか、何か宿題で“ずる”をしたとかいうことが、発覚したらしく(笑)、そのお母さんはいわく、”Tim got in trouble” 。つまりティムがお母さんに怒られたということですが、それでそのお母さんはティムくんに「プレイデート一ヶ月禁止」令を出したということなのです。「だから、今回はだめなんです。また次の機会に」ということなのでした。

おおお。す、すごい。

実はそのプレイデートのリクエストがあった日は、その彼のお誕生日なんですよ。だから本人も、友達と遊んで過ごす、ということがしたかったらしいんですけど・・・

「え〜、かわいそうだよ〜」という息子の言葉に、私も「う〜ん、ちょっとね・・」と言いつつ「でも、それぞれの家の方針があるからね。」と言い含めたあと「だから、お前もちゃんと宿題しとけ」と付け加えてしまいました(笑)。

確かにちょっとかわいそう。
でも、だからこそ、「す、す、すごいな」と思ってしまいました。
あ、どっちかというと良い意味で(笑)。
いやあ、私だったら情に流されて(笑)、そこまで徹底出来ない。

うちの息子くらいの子供にとって「プレイデート」は、本当に楽しみなことなんです。我が家にティムくんとあともう一人の男の子を招いたときに、その子らはうちの子と一緒にスクールバスに乗って我が家まできたのですが(そういうふうにいつもと別のスクールバスの路線に乗るためにも、ちゃんと書類を出して手続きが必要)、バス停に着いたバスから降りて来た(うちの息子を含む)少年達のきらきらした顔と言ったら!

いやあ、あのきらきら顔が曇るのかと思うと・・・

でも、だからこそ、ティムくんのお母さんは「禁止」したんですよね〜。
それだけ痛手が大きい訳だから・・・

こういう教育方針に賛否はあるとは思うのですが、そこを論じることは今回のブログのテーマじゃなくて、つまりそれだけ「プレイデート」が、子供にとっては楽しみなことだ、ってこと言いたかったのです。(だから、ママたちの「切り札」にもなるわけですね。笑)。

そして、その支配権というか、コントロールというか、それを握っているのは、結局親なんですよね〜・・・・だから例えば、子供同士がいくら仲良くても、親同士がコミュニケーションしてないと、彼らは放課後や休日に一緒に遊べないわけです。

子供だけでは子供の世界が成立しない、っていうこの現実は、少なくとも私が子供の時とは全く違うので、そういうのって、どうなんだろうね〜・・・というか、いいのかな〜・・・という、複雑な思いはありますが・・・(まあ、安心と言えば安心ですが・・・ねえ・・・)

ちょっとつぶやいちゃいましたが、とにかく、ティムくん、きっともう宿題をやらなかったり“ずる”したり、しないでしょうね・・・痛いレッスン・・・