励ますつもりが・・・

先日あるゲームをした時にロープを引くという役目をしました。それで同じチームにいた人が私にかなり強くロープを引っ張るように言ったので、ものすごくがんばって一生懸命ロープを引いて、それはもう手が痛くなるほどだったんですよね。でも、すんごくがんばってロープを引いてたんです。

そうしたらその人が「もっと強く、もっと強く引いて!!」ってすぐそばでほとんど叫ぶがごとく、私を叱咤激励したんですね。そして私ももっと一生懸命引っ張りました。
私もその人もゲームを成功させたかったので、利害は一致していたんですよ。

一方で、一生懸命ロープを引っ張っていた私がそのとき感じた気持ちは、こんな感じだったんです。

・・・・え〜ん、ひっぱってるよ〜(泣)・・・手が痛いよ〜(泣、泣)・・・・こんなにがんばってるのに・・・もっとひっぱらないといけないの??・・・もう、できないよ〜〜〜(泣、泣、泣)・・・でもゲームを成功させるためにはがんばらないといけないから、痛いとかできないとか、言いにくいよ〜・・・でも痛いよ〜。痛い〜〜・・・

いわゆる「泣きが入ってる」っていうか。でも、あとで話して分かったんですけど、その人は、私がそういう状態にあったということが全く分からなかったらしいのです。

それで、はっと、思いついたことがあったんです。

ひょっとして、私、同じこと、自分の子供にしてないかな???

自分ではそんなつもりがなくても。気がつかないうちに。

私の場合は子供のことが浮かびましたが、親子の関係じゃなくても、こういうことってあるんじゃないでしょうか。会社の上下関係かもしれないし、友達同士かもしれないし、パートナーの間でのことかもしれませんが。

よかれと思って、励ますつもりで、同じゴールを目指しているつもりで。
叱咤激励。叫ぶつもりなんてないけど、叫んじゃってる(あ、これ、比喩的に、ですけど)。

励ます方も一生懸命。よかれと思って、がんばって欲しくてやってる。だからこそ、相手のことが見えない。

でも言われる方は、もう、泣きたい。

子育ての例だと、こういうことに気をつけましょうね〜、っていう言説はよく知っていたし、自分でも気をつけていたつもり、分かっていたつもりなんですよね。

だけど、実際に「自分が言われる身」になってみると、なんか、全然「分かり方」が違ったのです。なんというか、ああああ、私、全然分かってなかったな、って、分かったんです。

相手のことを励ましたいからこそ、口から出る言葉。でも相手を励ますどころか、相手のエネルギーをむしろ奪ってしまう・・・・そして、そういうことって、自分が「奪われる」側になってみないと、なかなか実感できない・・・

そんな気がします。