比喩
「比喩」とは、広辞苑によると「ある物事を、類似または関係する他の物事を借りて表現すること。たとえ。」です。「比喩」も、コーチング・スキルのひとつです。
比喩を使うことによって、今の自分の状態や状況がより(自分にとって)分かりやすく腑に落ちる感じで把握できるようになります。それだけでなく、その比喩を調整したり修正したりすることによって、今の状態や状況を変えてゆく手がかりにすることができます。
コーチの方から「今の状態を何かにたとえるとすると何でしょうね?」と尋ねることもありますし、クライアントさんの方から何気なく「比喩」を出してくれることもあります。クライアントさんは「それではコーチング・スキルのひとつの『比喩』を使って状況を打開しよう!」なんてことは思っていなくて、あくまで会話の流れの中でぽんと出て来るので、それを素早くしっかりとキャッチして活用するのはコーチの役目です。
先日あるクライアントさんが、「毎日地に車輪がつかない状態で自転車こいでる感じです(泣)」と、ご自分の状況を表現してくれました。
状況は悲惨ぽいのですが、この比喩の的確さとクリエイティビティに私は思わず「す、素晴らしい!」と思ってしまいました(笑)。
ここまで的確に自分の状況を比喩でもって表現できるクライアントさんであれば、その比喩をまずは十分に味わってからその比喩に働きかけることで、比喩自体が変化することが十分にありえます。そしてその変化はクライアントさんがどのように状況や状態を「とらえるのか」とういことの変化につながり、結果として行動も変化する、という可能性があるのです。
そのような比喩をどのように味わうか、どのように比喩に働きかけていくのか、ということについては、例を交えてまた後日記述したいと思います。

