息子と英語ーWhere are you going?

息子と私は一昨年の6月に日本からアメリカのニューヨーク州に引っ越してきました。渡米当時、息子は英語が全然できなかったのですが、それでも1〜2ヶ月するといくつかセンテンスらしきものを聞きかじって言えるようになりました。

そのうちの一つが、”Where are you going?” でした。

でも、where もareもgoingも、ひとつひとつの単語の意味をはっきりと把握しているわけではなく(ひょっとして別々の単語だという区別もついていなかったのではないかと思います)、また、このセンテンスの文法を理解しているわけではなさそうでした。

Where are you goingを「ひとかたまりの音」ととらえて、『ど〜も、どこにいるとか行くとかそんなことを聞くときに、こういう音を言うらしいなあ』という感じ。だから、where is she going とかwhere did you goとかは言えないのです。そしてI am going to….と答えることもできないのです。ただ、”School.” というように、単語ひとつを言って答える、ということはできていたようでした。

そんなある夏休みの日。息子は地元のサマーキャンプに通っていたのですが、息子のグループを担当している中学生の一人のMary(仮名)という女の子は、英語が分からないので他の子よりは手間がかかる息子の面倒をよく見てくれて、親切にしてくれたので、息子もMary大好き、って感じでした。

その日は一部の子供がキャンプの遠足(trip)に行く日で、息子は行かなかったのですが、そのMaryはtripの引率でいなかったようなのです。帰宅した息子は「今日はMaryがいなかったから、どこに行ったの、ってTom((仮名))に聞いたら、トリップに行ったって言ってた。」と私に話してくれたのですが・・・

あれ?今の息子の英語力でこんなに込み入った(笑)こと、会話できるの?

と、疑問を持った私。そこで「ねえ、Tomとなんて言ってお話したの?」と聞いてみました。すると息子はTomに対して“Mary. Where are you going?”と聞いたらしいのです。そしてTomは、息子の意図を汲み取って”Trip”と答えたとか。

会話、成立です。

おおおお〜〜〜っ。私は驚きました。ちょっと衝撃。そ、そう来たか。そして、「こんなこと、わたし、言えない」と思いました。今の息子の英語力をもってして、それが私ならこんな内容の会話できない。

そして、大人はなかなか、こうはできないよな〜、って感じました。だって・・・間違ってるし。てか、トムに、「メリー、あなたはどこに行くの?」とか聞かないだろ、ふつう。てか、その以前に、間違っている、ということ自体、分からない英語力だから、ムリ、って思うよね〜、って。

子供は、すごいなあ。

その後、息子はめきめきと英語力をアップさせていき、そのプロセスの中でも、色々と面白いことがありましたが、この夏の日の衝撃が、一番印象に残っている思い出のひとつです。